吹き抜けリビングは、1階のフロアスペースと2階の天井をつなげた開放的な空間が特徴です。大きな窓から自然光が降り注ぎ、広々とした空間は家族団らんの時間を充実させてくれます。
開放的で明るさのある理想的なリビングになる一方で、吹き抜けリビングには、隠れたデメリットもあります。
そこで、この記事では吹き抜けリビングの間取り事例をもとに、吹き抜けリビングのメリットとデメリット、後悔しないためのポイントについて解説します。吹き抜けリビングを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
吹き抜けリビングの間取り実例3選
吹き抜けリビングの実例を3つご紹介します。
吹き抜けリビングに住んでいるイメージができます。
吹き抜けの天井まで伸びる薪ストーブ
吹き抜けのある開放的なリビングと2階の天井まで伸びる薪ストーブの煙突が、個性的な家。吹き抜けと薪ストーブをうまく組み合わせて他の家にはない、こだわりの空間になっています。
またフローリングやインテリアのカラーをナチュラルに統一し、リビングの印象をより明るいものにしています。吹き抜けにする以外にも、上記の様な工夫をすることで、より開放的な空間になるでしょう。
吹き抜け×土間リビング
吹き抜けのある空間、土間と繋がったリビング、2つのこだわりをうまく採用し開放感ある素敵なリビングに仕上がっています。土間はリビングのフロアより1段下がっているため、1階から2階の吹き抜けよりも開放的に感じるでしょう。
勾配天井を活かして、リビング上にロフト空間を設けることで、家族が別々の場所にいても会話が弾むような賑やかな家になりそうです。
露骨な梁を活かした吹き抜け
あえて露骨な無垢の梁を残した吹き抜けは、開放的な空間に木のぬくもりを感じさせてくれます。吹き抜け2階部分の天井に黒いアイアン調のシーリングファン、梁のスポットライトなど、吹き抜けにこだわりあるインテリアを取り付けることで、高級感ある空間になっています。
フローリングから、梁部分まではブラウンの無垢材を使用。落ち着いた雰囲気の中に、優しさや力強さを感じるリビングを演出しています。
吹き抜けリビングのメリット
吹き抜けリビングは、1階と2階の天井をつなげて、大きな空間としたリビングです。開放感や明るさ、広さなど、さまざまなメリットがあります。
それぞれのメリットを解説します。
開放感
吹き抜けリビングの最大のメリットは、なんといっても開放感です。
吹き抜けリビングは、1階と2階の天井をつなげて、大きな空間としたリビングです。そのため、天井が高く、視界が遮られないため、開放感があります。
天井の高い空間は、心身をリラックスさせ、ストレス解消にも効果的です。高層ビルの展望台や、大自然の中で過ごすときのような、開放感や高揚感を感じられます。
明るさ
吹き抜けリビングのメリットのひとつに、明るさがあります。吹き抜けリビングで2階部分に大きな窓を設置すると、天井から自然光が降り注ぎ、明るい空間にすることが可能です。
明るい空間は、気分を明るくさせ、生活に活力を与えてくれます。また、自然光には、心身を健康に保つ効果があるといわれています。
家族とのコミュニケーション取りやすさ
吹き抜けリビングのメリットのひとつに、家族とのコミュニケーション取りやすさがあります。
吹き抜けリビングは1階と2階がつながっていることで、家族がそれぞれ違う階で過ごしていても声が聞こえやすく、顔を見やすいため、自然に会話が弾みます。2階からリビングにいる家族に話しかけられる、吹き抜けがあることで1階まで降りずに簡単にコミュニケーションがとれます。
また、吹き抜けリビングは、家族が集まってゆったりと過ごせる空間としても最適です。
風通しが良くなる
吹き抜けリビングのメリットのひとつは、風通しが良くなることです。吹き抜けリビングは1階と2階の天井をつなげて大きな空間としたリビングのため、天井が高く、空気が循環しやすくなり風通しが良くなります。
暖かい空気は2階へあがります。夏の暑い日などは吹き抜け部分の窓を開けることで、うまく1階の空気と入れ換えることが可能です。
ただし、2階吹き抜け部分の窓を開けられる窓にする、室内の風の流れを計算した設計にするなどの工夫が必要です。ハウスメーカーの営業や設計士に相談してみましょう。
吹き抜けリビングのデメリット
吹き抜けリビングには、以下のデメリットがあります。
それぞれについて、詳しく解説します。
2階の間取りの調整が必要
吹き抜けリビングを作るためには、1階と2階の天井をつなぐ必要があります。そのため、2階の間取りを調整する必要がでてくることに注意が必要です。
吹き抜けの広さや形状によっては、2階の部屋数が減ったり、部屋の形状が変わったりします。そのため、吹き抜けリビングを検討する際には、2階の間取りについてもよく検討する必要があります。
エアコンの効率が低下
吹き抜けリビングは、天井が高いため、冷暖房の効率が低下します。
特に、夏は吹き抜け部分に熱がこもりやすく、エアコンの効率が悪くなります。そのため、吹き抜けリビングでは、エアコンの能力を高めたり、2階にもエアコンを設置したりするなどの対策が必要です。
メンテナンスの手間
吹き抜けリビングは天井が高いため、メンテナンスに手間がかかります。
特に、吹き抜け部分の窓・梁・照明の掃除は高い位置から行う必要があり、手間がかかります。吹き抜けの高さや大きさによりますが、業者に依頼しないと清掃ができない窓もあることに注意しましょう。
また、吹き抜け部分の窓は結露が発生しやすいため、こまめに掃除する必要もあります。定期的にメンテナンスが発生することは頭に入れておきましょう。
音や匂いの漏れ
吹き抜けリビングは、1階と2階がつながっているため、音や匂いの漏れが起こりやすくなります。
特に、1階で料理をすると、匂いが2階に上がってくることがあります。また、1階でテレビや音楽を聴くと、音が2階に響いてしまうこともあります。
1階のキッチンと吹き抜けの位置関係や、吹き抜けに近い部屋の防音対策など、吹き抜けにする前にデメリットに対してどのような対策がとれるのかハウスメーカーの営業や設計士の方に確認してみましょう。
吹き抜けリビングで後悔しないためのポイント
吹き抜けリビングは、開放感や明るさなどのメリットがある一方で、エアコンの効率が低下する、メンテナンスの手間がかかる、音や匂いの漏れが起こりやすいなどのデメリットもあります。
吹き抜けリビングで後悔しないためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
それぞれを詳しく解説します。
メリットとデメリットをよく理解する
吹き抜けリビングのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
開放感 | 2階の間取りの調整が必要 |
明るさ | エアコンの効率が低下 |
家族とのコミュニケーションのしやすさ | メンテナンスの手間 |
風通しが良くなる | 音や匂いの漏れ |
吹き抜けリビングを検討する際には、これらのメリットとデメリットをよく理解しておくことが重要です。メリットを重視するのか、デメリットを解消する対策を講じるのか、ご自身のライフスタイルや好みに合わせて判断しましょう。
吹き抜け部分の対策を検討する
吹き抜けリビングには、エアコンの効率が低下する、メンテナンスの手間がかかる、音や匂いの漏れが起こりやすいなどのデメリットがあります。これらのデメリットを解消するために、吹き抜け部分に適切な対策を講じましょう。
エアコンの効率低下の対策には、2階にもエアコンを設置する、吹き抜け部分に断熱材を設置する、吹き抜け部分にシーリングファンを設置する、などがあります。
設計士に相談する
吹き抜けリビングは、設計次第で、さまざまな空間を実現できます。ご自身の理想の吹き抜けリビングを実現するために、設計士に相談することをおすすめします。
設計士は、吹き抜けリビングのメリットとデメリットを理解しており、ご自身のライフスタイルや好みに合わせて、最適な吹き抜けリビングの間取りやデザインを提案してくれるでしょう。
吹き抜けリビングの家なら中村住宅工業がおすすめ
項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 中村住宅工業株式会社 |
住所 | 群馬県太田市龍舞町1803-1 |
設立 | 1984年3月 |
施工エリア | 太田市・桐生市・足利市エリア |
公式サイト | http://www.nakaju.jp/ |
中村住宅工業は1984年に設立された、群馬県太田市を中心にBinOの家づくりをしている工務店です。新築やリフォーム事業を手掛け、『自遊に、暮らす。』をコンセプトに住む人がワクワクする家づくりを追求しています。
資金の相談から引き渡し、アフターまでワンストップで丁寧にサポートしてくれます。77年もの間、地域密着で顧客に選ばれ続けてきた会社であり、地域の特性を活かした快適な住まいを実現可能です。
また、今回の記事で紹介した吹き抜けリビングの家3選はすべて中村住宅工業の建築実例です。気に入ったアイデアの実例があるという方は一度モデルハウスに足を運んでみてください。
まとめ
吹き抜けリビングは、開放感・明るさ・家族間のコミュニケーション・風通しなどのメリットがある一方で、2階部分間取り制限・エアコンの効率が低下する・メンテナンスの手間がかかる・音や匂いの漏れが起こりやすい、などのデメリットもあります。
吹き抜けリビングで後悔しないためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- メリットとデメリットをよく理解する
- 吹き抜け部分の対策を検討する
- 設計士に相談する
吹き抜けリビングは、設計次第で、さまざまな空間を実現できます。ご自身の理想の吹き抜けリビングを実現するために、設計士に相談することをおすすめします。
是非この記事を参考に、理想の吹き抜けリビングの家を建てていただければ幸いです。